3.28.2012

つくし味噌

やたらと最近「ふき味噌」が食べたくて、スーパーに売ってないかな?と探してみたり、ネットで注文しようかな?と検索してみたり・・・・。
ご近所のスーパーではどこにも見かけないからか、余計に食べたい!
河川沿いならフキノトウも見つかるんでしょうけれど、ここは平野のど真ん中。
川までも結構遠い。
今年に限って、何故こんなに「ふき味噌」が食べたいのだろう?と、自分でも不思議。
あの、ほのかな苦味と味噌が温かいご飯に合うんですよね。
きっと何かしら身体が欲しているんだろうなぁ。。

ふき味噌を諦めかけていた昨日、庭仕事をしていたら、土筆(つくし)がたくさん庭に生えているのを発見!
そうだ!ふき味噌の代わりに「つくし味噌」を作ろうと思い、早速今朝つくし摘みをしました。
庭の土筆(つくし)
「土の筆」と書いて「つくし」と読むそうです。
ふう〜ん。節々に付いている「袴」が、確かに筆みたいだなぁと、関心しました。
水でよ〜く洗って汚れをとり、傷んでいるところや黒ずんでいる箇所を取り、さっと茹でました。

茹でた後、水にさらしているつくし
茹でるとほのかにピンク色になって綺麗です。
若いつくしの頭は、茹でると綺麗な緑色になりました。
ちょっとこの状態で食べてみたところ、あらぁ!この若い緑色の頭が意外と美味しい♪
細かく刻んで、水気をしぼりました。

炒めているつくし
さて、ここからは適当なのですが・・・。
ごま油を熱して、つくしを炒め、酒を入れ、砂糖少々と味噌を入れたら、木のスプーンでかきませながら、水分をある程度飛ばします。
そこに、先週作っておいた例の「塩麹」も入れて、かき混ぜて完成。

つくし味噌完成。
我が家で常備している「麦味噌」で作ってみたので、色は薄いかなぁ・・と思いました。
でも、つくしのピンク色がそのまま生きてますよね。ね?
早速ご飯にのせて食べてみたら、結構美味しい♪
塩麹が入ったので、味がまろやかになったのかも!
50本くらい採ったのに、瓶に詰めたらほんの少しになっちゃいました。
それでも満足♪ 春を味わえる喜びに浸っています。

身近な自然の恵みを堪能できる暮らしをしていきたいんです。
春になったらハコベを摘んで歯磨き粉を作ったり、タンポポの根のコーヒーを焙煎したり、1月7日には七草を庭から摘んで、七草粥を作ったり(雪が積もれば無理だけど・笑)
庭の空き地でつくしが摘める。ささやかですが、こんな事ができる幸せにすごく感謝です。

日本中、世界中、どこの土地で暮らしていても、全ての人々が、その土地の畑やお庭から安心して収穫し食せる環境に一日も早くなりますように。
どこにいても安心して暮らしていけますように。

3.26.2012

Lau Tzu(老子) Tao Te Ching

気がつくと日々あれこれと、いろいろな事を考えています。
考えなくて良いことまで考えたり、考えすぎて・・・・自分は何をどうしたいのか解らなくなったりする時もあります。
そんな時に最近読んでいるのが老子の「Tao Te Ching(道徳教)」です。

最初に「TAO」という言葉を目にしたのは、このブログにも度々記してきた米国の心理学者ウエイン・W.ダイヤー博士の著書「The Power of Intention」だったと思います。
邦題は「思い通りに生きる人の引き寄せの法則」で、この本を読んでいた当時、私は博士の言葉にとても癒された記憶があります。
なかなか思うように行かなくて悩んでいた時で、この本に
「あなたが物の見方を変えれば、必ずあなたの見るものは変わる」
という言葉がありました。
その本の説明のページの見出しにあったのが老子の言葉でした。

「何も欠けたものがないとわかれば、全世界はあなたのものだ」

それを時々思い出しては実行していくうちに、気づくことが多々あって、見方が変わったら本当に見るものも変わっていました。
博士の本を読んでいくうちに、博士に多大な影響を与えている老子とはどういう人物で、どういう思想の持ち主だったのだろう?とちょっと興味を持ち始めたのが始まりでした。

「Tao」は道、「Te」は徳、それぞれを説明しているので「Tao Te Ching(道徳教)」全81章有ります。
ウエイン・ダイアー博士がご縁となって、「Tao Te Ching」や、「Hua Hu Ching」を少しずつ読むようになりました。

「道徳経」とあると「〜〜ねばならない」のような厳格なものかと思っていたのですが、図書館で老子の本を借りてきて読み始めてみると。。。その全く逆でした。
そもそも「TAO(道)」って、何ぞや?と思って読み始めてみると、いきなり第一章に
「道可道、非常道。(道の道う可きは、常の道に非らず)」
と出てきて、まるで、
「TAOと説明がつけられるものは、そんなものTAOじゃないっつーの」
と言っているような、このノリ。
「あなたねぇ、物事をあーだ、こーだと難しく考えすぎるよりも、もっと頭の中をシンプルにして生きなさいな」と何千年も前の老子にいきない言われた気がしました。

何冊か読んでみて、解説が素敵だなぁとか、面白いなぁと思って、実際に自分でも購入して、肩肘はらずに読めたのは以下の3冊の本です。 
タオ-老子
加島 祥造 著
出版社:筑摩書房(ちくま文庫)
ISBN-13: 978-4480422675 
(とても解りやすい。TAO入門書)

タオのプーさん
ベンジャミン ホフ 著
出版社: 平河出版社
ISBN-13: 978-4892031588 
(A.A.ミルンのクマのプーさんがお好きな方には面白いと思う)

そして、きわめつけがこの本↓
バカボンのパパと読む「老子」
ドリアン助川 著
出版社: 角川マガジンズ 
(角川SSC新書)
ISBN-13: 978-4047315648

老子を読んでいて、老子ってドラゴンボールの悟空のじっちゃん「孫悟飯」のイメージがあったのですが、ドリアン助川さんの手にかかると、老子はバカボンのパパにそっくりになるそうです。
考えてみると、「クマのプーさん」にしても「バカボンのパパ」にしても、スッタモンダしていても最後には上手く丸く物事が収まっています。
バカボンのパパはいつも、
「これでいいのだ!」
と言っていますし、老子の教えも、
「人があれこれ考えるよりも、自然の摂理にしたがったほうが良いのだ」
みたいな感じの自然との調和とか、自然に身を委ねるということがたくさん書かれています。
人間の力で自然に立ち向かって、どうにかしようとせず(歯向かおうとせず)、自然と共存して合わせていけば、物事は上手く流れていく・・・ってことですかねぇ。

先日、国民総幸福量ナンバー1の国「ブータン王国」の事をNHKのドキュメンタリーや雑誌で読む機会があったのですけれど、「鶴が毎年飛来するのを楽しみにしているから、電線を渡して鶴が飛来出来なくなる方が寂しいから電気は無くてもかまわない」と考えていた部落が報道されていました。
それを知ったオーストラリアの国(だったと思う)から地下に電線を引き込む援助を受けることが出来て、鶴も人間にとっても良い結果になったとありました。
森をとっても大切に敬うブータン。
取材に応えていらした大臣の言葉に、「人間だけが幸せじゃダメなんだ。人間も自然の一部だから、人間以外の動物も植物も大切にしていかないと、私たちの本当の幸せとは言えないんだ。」みたいな老子の教えに似たようなコメントがありました。

ちょっと疲れた時には、老子を少し読んで、そしてバカボンのパパやクマのプーさんのように、たおやかに柔らかく生きていけれたらいいなぁと思いました。

3.22.2012

シンプル調味

我が家の料理のレシピは、義父と暮らすようになってからは殆どが和食中心になりました。
私も歳をとるにつれ、普段の食事は和食が身体に合うようになってきました。
和食のメニューといっても、本当に簡単な調理法のものばかり。

庭から大根を収穫してきて、大きめに切り、昆布出汁でコトコト煮てふろふき大根にしたり、それを焼いて大根のステーキにしたり。
葉の部分は湯掻いておひたしにしたり、煮物にしたり、翌日の朝の味噌汁の具にしたり。

キャベツもサラダにしたり、さっと茹でて和えたり、蒸し焼きにしたり。。。
庭から収穫してきたキャベツ
小さめだけど、甘くてみずみずしい。

庭で野菜を作るようになってからは、せっかくだから野菜の持つ「そのままの味」を楽しもうと、味付けを最小限に抑えて、シンプルにシンプルに、よりシンプルに、さらにシンプルに。。。。

調味料で味付けするという発想じゃなく、素材の美味しさを活かす為に、調味料を必要最低限に補う感じ。そうやって料理をしてみたら、調理時間も大して掛からないし、カロリーも自然と少なくなってきたような気がします。

大根はおろしにして、焼いた薄揚げと一緒にポン酢を少々。
ふろふき大根は、ゆず味噌を少し垂らしていただく。
大根葉のおひたしは、黒ごまか、鰹節をかけて、醤油をほんの少々落としていただく。

キャベツは茹でて、ゴマ酢だれで和えるだけ。
千切りにしたキャベツは、人参、もやしと蒸し焼きにしてポン酢で。

白菜はざっくり切って、土鍋で鱈と葱とスープでコトコトあっさり鍋に。

とれたてのブロッコリーは、塩で茹でただけでもとっても甘い!

10日程前に作り始めた「塩麹」が食べれる頃になってきました。

 10日経った塩麹。
少しの量を、ミキサーでトロトロにしました。
ホワイトソースみたい。

塩麹づくり初日は、只々塩の味しかしなくて、うわぁ、しょっぱい!と思ったのに、10日も経つと、甘味が出てきて味がまろやかに♪
これで野菜の漬物を作ったり、お魚に漬けて炙り焼きしたり、豆腐を漬けたり。。
塩麹レシピが様々な雑誌やネットで紹介されているので、参考にしながら、いろいろな食材に使っていきたいと思います。

3.19.2012

リンネル2012年5月号 キャベジズ&ローゼズ キルティングフラワートート

今朝早く「ピンポーン」と家のチャイムが鳴って出てみると、ヤマト運輸さんでした。
2012年5月号のリンネルが届いたのです。
そうっか!今日発売日だったんですね♪
2012年5月号リンネル

今月号も前月同様、発売をすごく楽しみにしていたのです。
それというのも、付録として大好きなChristina Struttさんのブランド「Cabbages & Roses(キャベジズ&ローゼズ)」のキルティングフラワートートが付いているのです。
今月はeclat4月号にもCabbages & Roses(キャベジズ&ローゼズ)のショルダートートが付いていましたので、あぁ、やっぱり春だなぁ。。。なんて思ったのです。
(※「キャベツ」と「薔薇」って、私のイメージではどちらも「春のイメージ」なんですよね♪)
リンネルにキャベジズ&ローゼズが付録になったのは、多分今回が2度目だと思うのですが・・・?(多分)
昨年の2月号の付録だったトートバッグも同じHatley柄の赤色でした。
このHatleyは、製品によって柄の出る位置がかなり違ってくると思うのです。
(梱包されていた箱にも、エンドレス生地を使用しているので、柄合せの設計・製造はされていないと書かれていました。)
届いたトートバッグを見る限り、なかなか綺麗な位置に模様が配置されていました。
生地は綿素材なのかなぁ・・と届く前は想像していたのですが、裏表どちらもポリエステル素材でした。
(同じポリエステル素材でも、昨年2月号の付録より細かめの生地です。)
ちょっとご近所にお買い物に行くのに、お財布・ハンカチ・携帯・折りたたみエコバッグ等を入れて出かけるのには丁度良いと思いました。

リンネル本誌のほうですが、今月号は興味が有る記事が結構たくさんありました。
クリスティーナさんのお家もとっても素敵でしたし、最近手づくりしはじめた塩麹のレシピや、マスキングテープのアイデア、始めたいと思っていた薬膳のことなどなど。。とても嬉しい内容でした。
じっくり読んで生活に取り入れようと思っています。

3.16.2012

家守綺譚

前回書いたとおり、図書館から借りてきた梨木香歩さんの「家守綺譚」を読み終えました。
返却の時期になったのですが、あまりに良い本だったので手元に置きたくなり、文庫本を購入しました。
文庫本の「家守綺譚」
梨木香歩 著
新潮文庫
ISBN:9784101253374

パラパラとめくってみると、文庫本なのに文字サイズは単行本よりも大きく感じます。
老眼の私には読みやすくて、大変有難いことです。
しかも文庫版のほうには、巻末に、主人公である綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」が収録されていて、これまた嬉しい限りでした。

この本の何が良かったのかといいますと、Amazonのレビューの大多数の方々の意見と同じで、この物語に登場する人、動物、植物、人魚、河童、狸、小鬼、精霊などなど、どれもが魅力的なのです。
そしてこの本のもつ雰囲気とか空気がとても心地よいのです。摩訶不思議な出来事も多々起こるのに、淡々として静寂で、早く読み進めるのが勿体ないような「味わう作品」でした。

すごいなぁと思ったのは、梨木さんの用いる日本語で、とても美しくて読んでいて時々ため息が出たほどです。
私は日本語の漢字が苦手で、恥ずかしながら読めない漢字もありました。
以前はそのことに劣等感を持ち、余計に日本文学から遠のいていたことも有りましたが、それでも美しい日本語を使いたいといった気持ちはどこかしら有りますし、美しい日本語に触れていたいという思いも時々沸き起こってきます。

悲しいかな、自分の日本語力の低さや乏しさにガックリとしながらも、それでもこの物語に浸っていたいという思いが湧いてきます。こういった本はただ単にサラっと読んで、「あぁ〜面白かった」では終わらせたくなくて、読んでいてどうしても読めない漢字は、その短編を読み終わった後に、メモに書き留め、後で調べて、再度読み返したりして、作品としては勿論、使われている言葉自体も、じっくりと味わいたくなるのです。

梨木さんのこの「家守綺譚」には、それぞれの短編のタイトルに全て植物名が付けられています。私は植物には結構詳しいほうだと自分では思っていたのです・・・・実際、出てくる植物を大体想像出来たり、庭に育っている植物をイメージ出来たりしたのですが、一つだけ始めて目にした植物名が有りました。
「ヒツジグサ」と書かれたその植物は、スイレン科の多年草のことだそうで、この植物の描写がまたとても面白いのです。

すこし引用しますと
----池には、今、小さな睡蓮が咲いている。ヒツジグサという名だそうだ。よく付けたもので、未の刻になると律儀に花を開く。この水草が、最近、「けけけっ」とたいそうけたたましく鳴く。未なら他に鳴きようもあろうに。サルスベリはあまりこの花を好かないらしい。これが咲くといかにも嫌そうに幹が反る。俺は揉め事はまっぴらだよ、と云ってあるので今のところ大事には至っていない。
ゴローは最初、ヒツジグサが鳴くとぎょっとして飛び上がっていたが、今では慣れたもので昼寝の目を開けようともしない。----

「けけけっと鳴くヒツジグサ。いつか機会があれば、実際に鳴くところを見てみたい!」
このようにして、出てくる植物に思いを馳せるのも、また楽しみの一つです。

梨木さんといえば、「西の魔女が死んだ」が有名で、私も映画としてDVDで見ていたのですが、本として作品を読んだのはこれが始めてでした。実は「西の魔女が死んだ」の著者と「家守綺譚」の著者と、「春になったら苺を摘みに」の著者が同じ方だとは全く気付かなかったのです。(昨年「春になったら苺を摘みに」という本もブックオフで購入していたのですが、この本はまだ未読です。同じ著者だと知ったのは、「家守綺譚」を読んでいる途中だったのです。いずれ読もうと思っています。)

「西の魔女が死んだ」はDVDでしか見たことがないのですが、今思えば、最後のほうでかなり精神世界の話になっていて、「人は亡くなって肉体が無くなっても、魂は永遠」のような話がサラリと出てきていました。サラリと出てくるというのが、梨木さんの作品では特別騒ぎ立てることじゃなく、普通の感覚なんだなぁと、「家守綺譚」を読んでいても感じました。

ネイティブ・アメリカンの価値観や、老子のタオ(道)が好きな私なので、この梨木さんの世界感にも、同じような感覚を覚えて好きなのかな思いました。

久々に「持っていて時々味わいたくなる本」に出会えました。
近々TAO(タオ)や老子のことについても、このブログに記すことが出来たらいいなぁと思っています。何しろ奥が深くて深くて、素晴らしいので、私の拙い日本語の文章を使ってどこまで良さが説明出来るのか・・・・これも練習と思っています。

3.12.2012

共時性と現実化 その2

--狐か狸に化かされる--
そんな昔話を読んだ事があると思いますが、それに似た少々面白い出来事が有りました。

3月3日土曜日に友人と、福井県あわら市の創作の森で開催されている、「RAYMOND SAVIGNAC(レイモン・サヴィニャック)展と、「ふくいの小さな手作り展 vol2」に出掛けた時のことです。

当日の出発前、この創作の森へ自分で運転していくのが始めてだったため、ネットで地図を見たり、近くにランチの美味しいお店はあるかな?と検索をしていました。
ネットでお店は見つけたのですが、どのように行ってよいのかわからなくて、そのお店はまた後日にでも行こうと思ってました。
(そのお店とは、あわら市の隣の町に在って、ログハウスなのに何故かお蕎麦屋さんという、一風変わった「また来」さんというお店で、食べログで見つけたのですが、その日はどうにも道順が覚えられなかったのです。)

案の定、創作の森へ行く時も道に迷い、通行中の方に道を訊ねてやっと到着。
創作の森を出てからも、やっぱり道に迷ってしまい、「私はどこ〜?」状態で、まるで狐か狸に化かされているのかと思ったくらい。
とにかく街に向かって走らせれば福井市内に戻れるだろうと、ひたすら南へ南へ。
お腹が空いてきたなぁ・・・と思っていたら左側にログハウスの建物が!
友人もここにしようと言ってくれたので、ホッとして駐車場に車を入れつつお店の名前を見たら・・・「また来」と書かれていました。
あらまぁ。なんてことでしょう。

今になって考えると、どうも不思議な気が・・。
このお店はその日自力では行けないと思っていたのに、道に迷ったおかげで店に辿り着けたのです。
本当に狸に化かされていたのじゃないでしょうねぇ・・と内心面白がっていましたが、そのお店には、面白いことに本当に「狸の置物」がありました(笑)

とにかく、サヴィニャック展は素晴らしかったですし、行けないと思っていたお店にも行けて、美味しいお蕎麦も戴けたので、結果良し・・・ですよね。


サヴィニャック展のチケット半分と、
購入した本とポストカードなどなど。

最近ふと「行ってみたいなぁ」と心に思った場所には、自分の意志以上の「なにか」が働いて、そこへ結果的に行けてしまう、という出来事が多々あるのです。

図書館から先週借りてきていた本を読み始めました。
梨木香歩さんの「家守綺譚(いえもりきたん)」という本です。
この本は装丁が美しかったのと、「家守綺譚」というタイトルに惹かれて借りてみたのですが、読んでいてとても心地よいのです。
話の内容はなんとも奇妙な短篇集で、主人公のもとに、亡くなった友人が出てきたり、自然の樹木や河童などが語ったり。。主人公の家守は驚くわけでもなく、淡々と普通に暮らしている。。みたいな静かなお話です。
実はこの本の中に、主人公が狸に化かされた時、庭のサルスベリの木が助けに来てくれるといったお話もあるのです。
このお話を読んでいた時、ふと3月3日の出来事を思い出し、ついクスクスと笑ってしまいました。
昔の人は、自然の樹木や花や、動物や精霊達とも、互いの存在を認め合って暮らしていたんだろうなぁ、と。
そう思ったら、狸にからかわれることだって、そんなこともあると思えばあるのかもなぁ・・なんて、思ったりもするのです。

3.09.2012

共時性と現実化


先月くらいから、心が少しだけ変化しているのを感じます。
穏やかになってきたというか、心が座ってきたというか、ブレても修正がすぐにきくようになってきたというか。。。
以前は精神世界のことは何か特別な事のように考えていたのですが、普段の暮らしも全てが溶け込んで調和されて、「在るがまま」になって、それが自然になってきた感じです。何も特別な事じゃないけれど、だけど全てがタイミングよく顕れる・・・そんな感じです。

<丹光のこと>
以前よりも丹光のヴィジョンがくっきり視えることが少なくなってきたように思うのですが、それでもはっきりと視える時は、なにかを伝えているようです。

先月、はっきりとした金色のハンマーのヴィジョンが見えました。
とても綺麗なハンマーでした。
「金の斧」という童話なら知っていますが、金色のハンマーってどういう意味なのでしょう。
それもそのうち分かってくるでしょう。
<※追記---この金色のハンマーが見えてから1週間くらい後(多分それくらい)、突然主人から今年中に家を改装したいと提案されました。いつかは改装したいとは聞いてはいましたが、まさかこんなに急にその話になるとは思っていなかったので驚きました。ひょっとして、この金色のハンマーは「家を改装する」という意味の象徴的なイメージだったのかな?と思っています。そうなると予知ヴィジョンになるのかもしれません。--->

もう一つ。
放射状に梵字のような文字がたくさん顕れてきました。
「梵字のような文字」と書いたのは、私が梵字に詳しくないからで、見えた文字の形を何となく覚えていて、ネットでいろいろな文字の情報を調べてみたところ、どうやら梵字に似ていると思ったのです。
ヴィジョンが見えても、心は平静になってきていて一喜一憂せずに、そのものを味わう感覚になってきています。

<最近の出来事>
最近心にゆとりが出てきたおかげか、耳をすましたり観察していると、身の回りのものが、それぞれの世界感を伝えてくれるようになってきました。

例えば、雪が降る前に玄関に取り込んでおいた大きな「縁紅弁慶 (通称-金のなる木)」の鉢。
毎年12月に移動して、雪が降らなくなった頃に戸外に出すのですが、例年なら今頃がその時期なのに、今年は今週末も雪が降るみたいで、外に出すのを少し待ってもらっています。
ところが「金のなる木」自身は、 残っていた古い葉を自ら毎日ポロポロと落とし、新芽も出し始め準備万端の様子。外が恋しいみたいで、幹も葉も陽の光が射す方に向かって斜めに傾いてきて、

「そろそろ我慢の限界なんです〜。早く外に出して下さい〜。」

と言っているように聞こえます。
少し哀れに思い、晴れた日は空気を入れ替えてあげたりするのですが、外を凝視しているようにも見えます。
もう少しの辛抱だからね。

あと、以前だと偶然起こった事だと思い驚いていたことが、最近では驚かなくなった代わりに、「在りてあるもの」に助けてもらっていると感じる出来事が多々発生してきています。

そうすると、どんどん共時性も強くなってきて、願ったことがすぐに現実化するもの、数ヶ月後に現実化するもの、一年後に・・・と掛かる時間はそれ相応ですが、それでもやっぱり気づけば現実になっていると気づいたのです。

ちょっと最近のエピソードを。
家族が今流行りの「塩こうじ」に興味を持ち、塩こうじを買ってきて欲しいというのです。
私もちょっと興味があるので、どのようなものかと昨日スーパーで塩こうじを探していたところ、、塩こうじはかなりお値段がするのと、製造者によって形状も違っていて、
「さて?どうしたものかな?自分で作るって方法もあるけど、どうしたらいいのかな? 材料は何が必要なのだろう? ネットで調べてから来ればよかったかな?」
と考えていたら、すぐ後ろから声を掛けられたのです。
「簡単ですよ。ほら、ここにレシピが有りますから。」
全く初対面の方ですが、塩こうじを作っていらっしゃる方がすぐ側でお買い物をされていらして、いろいろと教えて下さったのです。本当に有難かったです。
こういう状況って、数年前だったら、なんて偶然!ラッキー♪と思っていたのですが、そのタイミングの良さを作っているのが、偶然じゃないということにも気づいてきたのです。
その時購入したこうじ。

今朝材料を混ぜ合わせたばかりの塩こうじの様子。
これから毎日かき混ぜて作っていきます。

先先週のことですが、何故そういう心境になったのかは覚えていないのですが、朝、田中貴金属さんのHPでその日の金の価格を見て、
「へぇ〜、金ってすごい高騰しているんだねぇ」
と、義父に話しながら、
「この捨てようと思っていたリングも「金」だったら、値がつくのかな?」
と、机の上にそのリングやら、20年以上前に購入した安物のアクセサリーなどを集めて置いておいたのです。
機会があれば、査定してもらおうと思っていました。

そうしたら、その5分後、玄関のチャイムがなって、駅前の貴金属店さんがチラシを置いていかれました。その日の相場はHPを観て分かっていたし、若い頃に購入した古いデザインのアクセサリーは机の上にまだあるし。。。
査定は無料だと言われて、ネット上の本日の買取価格に極力近い金額だったので、査定師さんに査定だけしてもらったところ、メッキだと思っていたネックレスがk21だとわかり(これは売らなかったけど)、捨てようと思っていたリングはかなり良いお値段で買い取ってもらえました。
驚いていたのは義父で、
「さっき金の相場の話をしていたばかりなのになぁ。」
(その時のお金は、或る事の為に役立てようと思っています。)

他にもいろいろな出来事があるのですが、また追々と書いてみようと思います。

3.07.2012

春になって・・・

春になって暖かさを感じ始めたので、少しずつ庭に出て枯れ枝や枯れ草を集めて、新しく芽吹く植物たちのお手伝いをしたり、お部屋の模様替えをしてみたくなったり、お洋服も冬物から春物へとコーディネイトを考えたり。。。
気持ちも春の日差しと共に活動的になってきたなぁと感じています。
1月に福井の「いわほり(ログハウスの展示場)」で開催された、Plaisir de Marche(プレジール・デ・マルシェ)という手作り小物やお洋服、雑貨などの展示即売会に、お友達と出掛けてきました。その時購入したのが上のリネンのワンピースです。

購入した時は真冬だったので、しばらく着ずにいたのですが、所有しているCabbages and Rosesのリネンのトートバッグと組み合わせたら素敵かも♪と、思ったのです。
ワンピースの上に置いているのが、そのCabbages and Rosesのリネンのトートバッグ。
どちらもフンワリ、優しい色合いで、組み合わせを考えるのが楽しいです。

eclat4月号にも、Cabbages and Rosesトートバッグが付録として付いていました。
「黒田知永子さん別注×キャベジズ&ローゼズ 花柄ショルダートート」だそうです。
とても薄いコットン素材。柄は落ち着いたNatural Hatley。
eclatの読者層が好む色なのかな?(・・・って私もその世代ですが(笑)、雑誌に載っている女性の皆さんたちの着こなしはとても大人っぽく見えます)
eclatを買ったのは始めてで、この付録に惹かれて購入したのですが、「春野菜のレシピ」や「ブータンの旅」、「京都・奈良、桜の絶景めぐり」などが載っていて、楽しめました。

そういえば、以前リンネル(2011年 2月号)の付録にもCabbages and Rosesのトートバッグが付いてましたし、次回のリンネルにもCabbages and Rosesのキルティングバッグが付録になるとか。。。
Cabbages and Rosesって、春が似合うのかなぁ。。。と。

春らしくお部屋の模様替えをしようと思って参考にしているのも、やはりCabbages and Rosesの本です。
Cabbages and Roses の本とトートバッグの生地。
Book: :At Home With Country

本裏表紙
Cabbages and Rosesの生地をふんだんに使ったお家のインテリア雑貨がたっぷりと堪能できる内容で、オーナーであるChristina Struttさんが住む英国の重厚なお家と甘いテイストの生地が見事にマッチしていて、とっても素敵な空間で見ごたえがあります。
春らしい雰囲気のお部屋作りがイメージ出来て、見ているだけでもワクワクします。

Cabbages and Rosesの本と言えば、以前書いたPOSTで紹介したRomantic Home Sewingが有ります。 Cabbages and Rosesの生地を使って手作りをするアイデアがいろいろと紹介されていました。
これらの本を参考にしながら、自分らしく(無理せず)取り入れていけたらなと思っています。