6.05.2012

ドクダミの収穫

(※6/14に追記をしました。)
ドクダミの花が咲きだしました。いよいよ収穫の時期です。
北側の庭のドクダミ
東側の前庭、西側の裏庭、そして北側の庭それぞれにドクダミが群生しているのですが、日陰がよく育つとあるとおり、やはり北側の庭のドクダミが一番背丈も長く葉も大きく美しいです。
とりあえず今日はこの北側のドクダミを収穫してみることにしました。

小学館の「ハーブ・スパイス館(ISBN4-09-103393-8)」によりますと、
「開花時期に全草を刈り取り、乾燥保存する。」
「全草を乾燥したものを十薬と称し、解熱、解毒、利尿や湿疹薬に使われる。」
「乾燥するとにおいは消える。」
「乾燥した葉をティーにして飲むと便通を整え、利尿作用があるといわれている。」
とあります。
薬草って、ドクダミもそうですけれど、エキナセアやオレガノ、セルフヒール、セント・ジョーンズワート等、開花時期に収穫すると、薬効を充分に摂れるものって多いですね。

収穫したドクダミ

物干し竿に干しているドクダミ
十本ずつ枝を束ねてみたら54束出来ました。つまり本日の収穫は540本ということです。収穫に1時間半以上、束ねるのに1時間ほど掛かりました。ふうぅ~。
曇り空で風が強い日なので外に干しましたが、早く乾くといいなぁ。。

リビングに干したドクダミ
夕方雨が振りそうだったので、慌ててリビングに取り込みました。
なんだか緑のカフェカーテンみたい!
収穫している時、独特のドクダミの匂いがしたのですが、室内に干していると全く匂いは気にならないですね。
・・・・って、明日はどこか別の場所に干さなきゃ。
家人が帰宅してこの様子をみたら、ビックリするだろうなぁ。

前出の「ハーブ・スパイス館」の利用法のところに、
「乾燥した葉を薬用に。民間では煎じ茶を便秘症、膀胱炎などに用いる。生の葉は、火にあぶって柔らかくして、腫れものの吸い出しに用いる。若葉を高温で揚げて天ぷらにするとにおいが消えておいしい。ベトナム料理では生のまま使う。」
とも書かれていました。

そういえば、子供の頃、足を虫に刺されパンパンに腫れてしまったので(蜂ではなかったと思うけど)、母親が庭のドクダミを揉んでガーゼに付けて、足に貼ってくれた記憶があります。
主人は青年期にニキビが多かったそうで、ドクダミを煎じてはお茶にして飲んだりしたそうです。
でも、腫れものの吸い出しには生の葉を貼ったほうが良いのなら、ニキビには飲むのと同時に、生葉も利用したほうがいいのかも。。。
ならば、前庭と裏庭のドクダミはこのままにして、使う都度に収穫する為に残しておいたほうが良いみたいです。

若葉の天ぷら。。。も、そんなに美味しいのなら、いつか試してみようかなぁと思っています。
においが消えるのなら、大葉みたいな食感なのかしらね。多分。。。
ベトナム料理といえば、生春巻きに香草のコリアンダーが入っていますよね。
あのコリアンダーもかなり強烈な香りですが、ベトナムの方達はドクダミをどのように使うのかしらねぇ・・・。

ドクダミを収穫していたら、お隣さんが「乾燥したら少し頂戴。」とおっしゃっていました。
上手く乾燥出来ますように。

最初ドクダミがどんどん繁殖してきた時、正直チラッと嫌だなぁ・・・と思っていた時もありました。
ドクダミという名前から受ける印象と、独特の臭気から、なんとなく美しいイメージを持てなかったのだろうと思います。
ところが、ご近所さんが庭のドクダミの群生を見て「なんて綺麗なんでしょう。」とおっしゃって下さったり、更にドクダミを茶花風に茶入に入れたり、玄関の花瓶に飾ったりしてみたところ、風情があってとっても美しく見えるのです。
先日遊びに来たお友達が玄関に活けてあるドクダミや、北庭のドクダミの群生を見て、「私も育てたい」と言ったので、数株を掘り起こして差し上げました。(地下茎はミントに比べると、簡単に分けられて掘り起こし易かったです。どこまで繁殖を許容できるかで、鉢植えか地植えか悩むところだと、友人は話していました。)
主人はドクダミ茶を飲むのを楽しみにしているし、薬効もたくさん有りますし、今では有難いなぁと思うようになりました。

(6/14 追記)
乾燥したドクダミ
1週間経過した6月12日、パリパリに乾燥したドクダミをザクザクと切りました。
この状態で湿気ないように乾燥して保存しました。
少し煎じて飲んでみたところ、香りは若干残っているように感じました。
そんなに嫌な風味ではないですが、煎じる前に、フライパンで焙じてから煎じると、香ばしくなって、より飲みやすくなるかもしれません。
義父はこのドクダミの風味が苦手ではないらしく、とても美味しいと言って喜んで飲んでいます。
今は毎朝、一日分のドクダミを煎じて家族皆で飲んでいます。

まだ庭に残っているドクダミは花の咲いている間に、一部は追加でお茶用に乾燥しました。
そして一部は生のままウォッカに漬け込んでチンキも造りました。
このチンキは汗疹(あせも)やニキビの外用薬の原液としました。
使用する時に薄めてパッティングしたり、皮膚にすりこんだりして使おうと思っています。
そして残りの一部は、花の姿が美しいので茶花として見て楽しんでいます。
十薬と称されているとおり、ドクダミには本当にいろいろと助けて貰っています。

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